
この懐中時計の提げ紐は19世紀の終わりぐらいの物です。
懐中時計の下げ紐にはたくさんの種類がありコレクターズアイテムになっています。
人気はシルバー製の太く長い鎖です。
えっ!?クロムハーツ と思うようなごついやつです。
日本では“喧嘩鎖”“旦那鎖”などと呼ばれるようで、実際に19世紀のイギリスでは護身用に使われていたみたいです。
海外のアンティークショップには古いステッキなんかも置いてあり、日本の“仕込み杖”のような物も何本か見かけたことがるので、やはり護身用ですかね。
しかし実際に暴漢に襲われた時にその鎖の先にミニッツとか永久カレンダーなんて着いていたらもったいなくて私は振り回せません(笑)
現在では、非常に数が少なく見つけるのは稀で運よく見つけても数千ドルはしますので入手は困難になりつつあります。
モデルによりますがシルバー製の時計はそんなに高額では無い為、昔から“喧嘩鎖”のほうが高額でした。
その他、金無垢の鎖に宝石が付いた物や、鍵巻き用の鍵(これがまた種類も豊富で値段もすごい)今で言うところのチャームで鎖に付けるアクセサリー等もいれると、とんでもない数になります。
ところで画像の提げ紐の素材がわかりますか?
これは【髪の毛】で出来ております。非常に繊細に編みこんであり、改めて当時の手仕事に感心します。
今では劣化して実用には不向きですが、100年以上前の異国の職人技に触れることが出来るのがアンティークの魅力ではないでしょうか?
どんな人が、どんな場所で編んでいたのでしょう?
そういえば時計を売って妻のためにクシを買い、髪の毛を売って夫の時計の鎖を買うなんて昔話があったような?
違いましたっけ!?
BLUE MAO MAO
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